京都伏見稲荷大社の稲荷山。その荒神峰に鎮座される田中社神蹟・権太夫大神さんをお守りする奥村亭。稲荷山の中腹に位置する奥村亭へは伏見稲荷本殿から徒歩約30分。伏見稲荷大社本殿から奥村亭への行き方をお話しします。
JR稲荷駅を出て正面。すぐに目に入る伏見稲荷大社表参道の大鳥居。その大鳥居をくぐりまっすぐ行けば桜門。手水で清めて進みます。
本殿では日頃の感謝と参拝にお参りしたことをお伝えします。本殿左奥に進むと稲荷山の入口となる鳥居。それをくぐりお山めぐりの参道を進みます。
鳥居をくぐった正面に「神馬」さまのお社が鎮座。そこを右に道なりに進んでいくと「奥宮」さまのお社。本殿と同様の流造つくりの建物で、摂社でも末社でもなく稲荷大神を祀っておられます。
奥宮さまの左側には「白狐」さまのお社。稲荷大神の眷属さまをお祀りする唯一のお社なので、しっかりご挨拶していきたいですね。白狐さまと奥宮のお社を右に進むとすぐ目に入るのが無数の鳥居が立ち並んでいることで有名な「千本鳥居」の参道。
千本鳥居の緩やかな勾配をまっすぐ進んでいくと「奥の院」と呼ばれる「奥社奉拝所」。奥の院の境内左側の鳥居から稲荷山の参道を進みます。少し行った左側に「根上松さま」が鎮座されています。
根が左右にわかれ地表から飛び出した珍しい形状の松。股のように見えるその根っこをくぐると商売繁盛、腰の病や肩こり、神経痛にご利やくがあると古くから伝わります。また「値が上がる値上がり松」さまとして繰り返し参拝しご利やくを頂いたという投資家の方も少なくありません。
値上がり松さまを過ぎて道なりに進み突き当りを右に。少し進むと右手にきれいなお手洗いが現れます。ここより先には奥村亭からまだ先の「御膳谷奉拝所」までお手洗いがないので注意。稲荷山のなかで一番整備されたお手洗いです。
・利用時間:午前7時30分〜午後4時20分
お手洗いを過ぎてまっすぐ行くと少し急な石段。登りきると「こだまの池」が現れます。こだまの池のほとりで手を打って反響する方角を捜すと、家出人や失跡者が見つかると伝わる不思議な池です。
こだまの池を左に進むとと熊鷹大神さまのお社。ここ一番の大勝負にご利やくがあると伝わる神様です。ここから先は少しづつ勾配がきつくなる石段が続きます。
熊鷹大神さまを過ぎてまっすぐ進むと「三ツ辻」と呼ばれる分かれ道。奥村亭に行くには右に進みます。ここからの参道には三玉亭、瓢亭、三徳亭とお茶屋さんが立ち並んでいます。
漁業関係者の間では“大漁”を祈願にご利益があると伝わる衣食住の神様、三徳大神さま。そこから少し進むと右手に稲荷山から京都市街を望む絶景が広がります。
三徳大神さまを過ぎ絶景を見た後、少し急な石段をまっすぐ進むと「四ツ辻」と呼ばれる高台の三叉路が現れます。その三叉路の左の鳥居をくぐり石段を少し登ると奥村亭に到着。石段の突き当りが田中社神蹟・権太夫大神さんの神殿です。