よく稲荷山で修行されているオダイさんに訊くと、お稲荷さん(神様)はお供え物を要求されることがあって困ったという話をされます。われわれ人間は神様が食べ物を要求?と思いますが、思いのほか食の神様であるお稲荷さんはグルメのようで、例えばシーズンでないときに「桃が食べたい」などとおっしゃたそうです。面白いですね。
奥村亭ではお山めぐりの記念絵はがきを求めることができます。それは観光地によくある通常の記念絵はがきとちょっと違っていて、絵はがきにその場でメッセージを記入し奥村亭のポストから投函することができるのです。稲荷山に訪れたことを家族や知人にその場からその時の気持ちを伝えることができるのは珍しいサービスですね。
お土産としても人気のその記念絵はがき、少し違う使い方をされる参拝者の方もおられます。まず田中社神蹟・権太夫大神さまで悲願達成の願掛けをした後、ご自身の決心や悲願達成への誓いをその絵はがきに書き込んで奥村亭からご自身宛に投函。自宅に帰ったあと自分に届いたその絵はがきはまるで権太夫さんに悲願を伝えた証の手紙のようにも思えてご自身の決心がより一層強固なものとなる…。
自身に届いたその絵はがきを手にすると権太夫大神さまと通じ合える気がするはず。肌身離さず大切にすることできっと祈願も達成することでしょう。
奥村亭の店主は代々、参拝のお客様同士のご縁がつながって行く様子を見守ってこられたそうです。ある時は悩みを打ち明けることでお互いに傷が癒えたり、ある時はお仕事の業種が同じで取り引きが始まったり、またある時は以前もお会いしましたねと意気投合したり。こういった偶然が何度も続き、人と人の気持ちが通じてご縁が深まっていく。
参拝者の方々が権太夫大神さまのご利やくをいただいたからそうなるのか、真相は誰にもわかりませんがこれからももっと多くの参拝者の方々が佳きご縁を築いて欲しいと願っておられるのだそうです。そんな店主の気持ちを込められた小物入れが「奥村亭の名刺入れ」です。京都西陣織の小物入れは名刺入れや小銭入れ、カードケースとしても使えるサイズ。
「皆様のご縁がこれからも広がり、どうぞ末永く円満に続きますように」
西陣織の優しく心地よい手触りの奥村亭小物入れ。手にすると奥村さんのそんな気持ちがひしひしと伝わる気がします。
スマートフォンやイヤホン、コインケースやパスケース。外出時の必需品を最低限収納できる和風ちりめんの小物入れ「叶えの不苦労」。自身の持ち物を収納し大切に思いそれがあることに感謝する。それと同時に心からの願い事を書き記した書を一緒に入れて持ち歩くことでその悲願を田中社神蹟・権太夫大神さまに伝わるよう願うのだそうです。
生きていくうえで付きものの「避けられない苦労」を払いのけたい。そんな願いは誰しも願う祈願のひとつ。いつも持ち歩く小物入れにそんな願いを込めることで、心からそう願う気持ちが高まるように思います。
身近に置いていつも小物入れを大切に思う、そしてその悲願がいつしか田中社神蹟・権太夫大神さまに伝わればいいですね。
こんな袋(不苦労)と出会えたことに感謝したいです。
奥村亭のご店主である奥村さんにお話をうかがってみたところ、この叶えの不苦労にある日気まぐれに買った宝くじを入れておいたそうです。すると何回買っても最低金額は当たっているという不思議な現象が起きたそうです。その奇跡は続き、何度買っても、毎回買っても当たっているのだそうです。
お話を伺っていて私が思ったのが奥村さん自身、日頃から参拝者のお詣りを助けておられ、神様に仕える仕事をされている「いい人」なのでそれはきっと権太夫さんからの恩恵ではないか?と思いました。でもほかの人でもちゃんと自分の使命をまっとうし、ひたむきに頑張っている人なら権太夫さんが「私はあなたをちゃんと守っているよ」とお知らせのようなメッセージが届くのではないかと思います。
ぜひとも一つ買って祈願書に願い事を書き、忘れた頃に願いが叶っていた!なんて不思議な体験をしてみるのもいいですね。タグには荒神峰奥村亭の名前と叶えの不苦労の両方の文字が裏表に刺繍されています。開け方は上部を片手で押して開けられるワンタッチ口金。ぼたんもホックもないので、お年寄りにも簡単に使えそうです。外は白いのに中は真っ赤でこの中に何か入れて置いたら確かにご利益をもらえそう。使う前からかなりワクワクする袋、いや不苦労は1800円だそうです。奥村亭で購入後、拝所にもう一度持って行き、権太夫さんのお力を授かってから持ち帰ることをお勧めします。
ちなみに奥村さんに宝くじは当たったら何に使うのですか?と聞いてみると、権太夫さんと田中社神蹟のお社や参道の修繕費、お店の補修、参拝者の方々のために使うそうです。